研究課題/領域番号 |
15K02095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 公益財団法人中村元東方研究所 |
研究代表者 |
加藤 みち子 公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 専任研究員 (10306524)
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研究協力者 |
朴 炳建
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 天道 / 道教 / 陰陽道 / 宗教複合 / 対馬 / 吉田神道 / 津島信仰 / 韓国 / 習合 / 台湾 / 修験道 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、東アジアおよび日本各地で「天道(天)」をめぐるフィールド調査および史資料の調査を行い、陰陽思想・道教を含む「宗教複合」思想を浮き彫りにすること、とりわけ「大陸とのつながり」を視野に入れて精査することにより、従来の研究では抜け落ちていた「天道」思想の現代につながる意義を見出すことを目的とするものである。 調査の成果として浮かび上がってきたのは、わが国の天道概念は、天神(アマツカミ)、牛頭天王、素戔嗚尊、天神(菅原道真)と関連・習合・同一視されつつ展開すること。第流布には、吉田神道が密接にかかわること。大陸から伝来した道教書『太上感応編』が重要な役割を果たしていることである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天道という宗教観念は、わが国で「お天道さま」として通常概念として流布しているが、その思想的実体については、必ずしも明確であるとはいえない。 本研究は、その思想的実体を明らかにするため、民俗学的フィールドワーク、思想史学的文献資料の解読、哲学的概念分析等ほ方法を横断的に駆使することで、従来は不明確であったその「宗教複合」としての思想の内実を明らかにしようという試みである。 この研究をとおして、日本の宗教思想の特色と、東アジアにおける我が国の思想的異議を浮き彫りにすることができると考える。
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