研究課題/領域番号 |
15K02314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
松田 美作子 成城大学, 文芸学部, 教授 (10407611)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 宗教的エンブレム / 視覚文化 / プロテスタント / フランシス・クォールズ / シェイクスピア / 宗教改革 / エンブレム / マグダラのマリア / 宗教詩 / ディヴォーション / 詩篇歌 / 宗教文化 |
研究成果の概要 |
近代初期英国において、「大陸」のカトリック派のエンブレムを基にしたプロテスタント派のエンブレムブックが作成され、宗教改革に貢献したことを踏まえ、同時代の文学に与えた宗教的エンブレムの影響を追及した。このために、16、17世紀の英国のエンブレムブックおよびエンブレムの応用表現である装飾芸術を調査した。主なものは、フランシス・クォールズの『エンブレム集』(1634年)である。国教会派を問わず、新旧派に受け入れられたクォールズなどを用い、シェイクスピアのハムレットとプロテスタント派の瞑想との関連を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代初期英国において、「大陸」で大流行したエンブレムが取り入れられ、視覚文化や文学に大きな影響を与えた。図像と言語の両方を用いたバイメディアルなエンブレムは、視覚芸術や言語芸術を理解するうえで、単なるイメージの材源ではなく、作品の根幹をなす重要な意味を示唆しうる。この点を追求するために、いくつかの海外図書館においてエンブレムブックの調査を行った。とくに英国では、イエズス会の瞑想の方式をプロテスタント的に適用したフランシス・クォールズの『エンブレム集』(1634年)が作成され、これらを用いて、シェイクスピアの『ハムレット』のユニークな宗教的側面を明らかにすることができた。
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