研究課題/領域番号 |
15K02323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
冨樫 剛 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (30326095)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | イギリス / 詩 / ホラティウス / オウィディウス / カルペ・ディエム / 宗教改革 / ルネサンス / 幸せな人 / 予定 / 自由意思・意志 / カルヴァン / パーキンズ、ウィリアム / ランベス / ドルト / モア、ヘンリー / カルペ・ディエム(Carpe diem) / ベアトゥス・イッレ(Beatus ille) / サピエンス(Sapiens) / アパテイア(apatheia) / ホラティウス(Horace) / セネカ(Seneca) / マーヴェル(Marvell) / 16世紀 / 17世紀 / 古典 / ミルトン |
研究成果の概要 |
Carpe diem(今日の花を摘もう=今という時間を楽しもう)という古代ローマ以来の思想・文学的主題が16-17世紀のイギリスにおいて受容され、流行した際の政治・社会的背景を明らかにした。その背景とは、宗教改革以降英語聖書・祈祷書の広まりとともに厳格化したキリスト教信仰、カルヴァンらの予定神学とともに広まった来世に対する関心や不安、ローマ・カトリック教会を悪と見なす黙示録的終末論であり、またこれらを手段としてなされた社会論争・闘争であった。詩人たちは、来世でなく現世の、正しさではなく楽しみの重要性を説くべく、カルペ・ディエム詩を書いたのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、16-17世紀イギリス文学におけるギリシャ・ローマ古典の決定的な重要性を明らかにしたことであり、またイギリスにおいて宗教改革とルネサンス(古典の復興)が同時期におこった理由およびそれらがもたらした特異な結果(17世紀の内乱・王の処刑)を時系列的に説明できるようにしたことである。加えて、当時の重要作の翻訳を多数作成して日本語で読めるようにした。
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