研究課題/領域番号 |
15K02568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
浅田 健太朗 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 教授 (50346045)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本語史 / 日本語学 / 音韻史 / 声明 / 講式 / 連母音 / 長音 / 日本語音韻史 / 音価 / 音韻 / 仏教音楽 |
研究成果の概要 |
本研究では声明譜、特に南山進流講式譜における補助記号「合」「ワル」に注目し、その実態を精査することにより、日本語の長音あるいは連母音が講式においてどのように誦唱されるのか、また譜本上にそれがどのように反映されているのかを確認した。その結果、講式の誦唱では、近世初期から抑揚のない低平調の《角》の部分から[ou]→[o:]の変化がはじまったことなどが推定された。 また、漢語形態素を構成する音節における音素配列について歴史的観点から考察を行い、結合可能な音節数に対する実際に使用されている音節の割合が、12世紀中頃から現代にかけて54%から62%に上がっていることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の日本語史研究において、声明譜はアクセント資料として重要な役割を果たしてきた。一方で音韻資料、音価推定資料としては、伝承音の特殊な発音が反映しているのか、日常言語が反映しているのかを客観的に判断することが難しく、必ずしも積極的に使用されている状況であるとは言いがたい。本研究は声明譜における補助記号に注目することにより、これまで知られ得なかった過去の日本語の連母音・長音の誦唱の実態の推定を行った。
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