研究課題/領域番号 |
15K02596
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
吉田 江依子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30342033)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | フェイズ / 情報構造 / 端素性 / 外的併合 / 内的併合 / 島の効果 / EPP素性 |
研究成果の概要 |
ミニマリスト・プログラムの中心的役割を果たしているフェイズに対して、情報構造論に基づく新たな定義を与えた。まず、従来の統語範疇に基づく定義を排除し、「新・旧情報」という概念からアプローチすることによって、これまでの従来の統語範疇に基づいて定義されてきた言語事実が自然の帰結として導かれることを証明した。また従来の定義では説明できなかった事例についても本研究の仮説によって網羅できることを示すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで統語範疇という言語固有の観点から定義されてきたフェイズ領域を、情報構造、さらに言えば既知・未知という、いわば人間の認知システムに近い別の観点からとらえなおしたという点に、本研究の学術的意義があると思われる。フェイズがヒト言語に固有といわれる統語領域とは別の、認知の観点から定義できるようになれば、生物学的説明を推し進めるミニマリスト・プログラムの主張をさらに裏付けすることができるようになり、説明的妥当性よりもさらに進んだ進化的妥当性を満たす可能性を示唆し、生成文法理論のさらなる展開を推進する一翼を担うこととなる。
|