研究課題/領域番号 |
15K02603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
今野 弘章 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (80433639)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | デフォルト志向性の解除 / 語用論 / 類型論 / デフォルト志向性 / 非伝達的表現 / 有標構文 / 文法体系 / ニ/ヲ交替 / 注意 / 知覚 / 視覚 / メトニミー / 時制体系 / 時制辞の欠落 / 私的表現 / 公的表現 |
研究成果の概要 |
本研究では、英語と日本語がそれぞれ示すとされる意味・語用論的な傾向に注目し、そういった意味・語用論的傾向が、個別の言語表現に内在化されている意味・語用論的な機能によって解除される現象が存在することを明らかにした。そして、このような現象を「デフォルト志向性の解除」と呼び、この視座から、一見関連がないように思われる様々な例外的表現を自然類として捉えることが可能となることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デフォルト志向性の解除という観点は、関連するデフォルト志向性の存在を否定するものではなく、むしろその志向性を補完し、日英語がそれぞれ示す文法的振る舞いを総体的に捉えようとするものである。日英語においてデフォルト志向性の解除が存在することを経験的に示したという本研究の成果は、同時に、先行研究が指摘する両言語のデフォルト志向性の存在を逆説的に裏付けるという理論的意義を持つ。さらに、デフォルト志向性の解除は、一見関連がないように思われる様々な例外的現象を統一的な視座から捉えることを可能とするという方法論的意義を持つ。
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