研究課題/領域番号 |
15K02909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
森 和 成城大学, 民俗学研究所, 研究員 (10367146)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中国古代 / 古代史 |
研究成果の概要 |
まずExcelで作成した「日書」のデータベースを活用して多種多様な占いを分類し、個々の資料の傾向を分析した。次にその過程で浮上した放馬灘秦簡「日書」乙種だけに見える音律占いと「死者復生」故事についてそれぞれ検討を加え、その特徴や葬送習俗などを考察した。また「日書」の占いで多用されているとされる五行説について検討し、五行説に基づく占いが意外に少ないことを明らかにした。「日書」との関連が指摘されてきた『史記』日者列伝の補作説を再検討し、司馬遷の作ではないとする疑念や根拠の薄弱さを指摘し、当該列伝の編纂過程を推定して従来の矛盾を解消し、さらに「日書」の実用性を具体的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で行った分類は一つ一つの「日書」の全体像を見通すことができると同時に、複数の「日書」を通貫できるもので、今後資料増が見込まれる「日書」分析の基礎になり得るものである。また「日書」中の五行説に対する私見や墓での哭礼・沃祭、さらに『史記』日者列伝の再検討は、いずれも従来の見解とは異なり、それらの見直しを迫るという点で学術的意義があると思われる。
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