研究課題/領域番号 |
15K03004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 教授 (50206629)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ツーリズム / メディア / 観光 / 草津温泉 / 紀行文 |
研究成果の概要 |
本研究は,観光地に関するガイドブック・鳥瞰図・絵はがき・新聞記事・広告・リーフレットなどの多様なメディアを分析することにより,観光地の場所イメージがどのように生成されてきたのかを明らかにすることを目的とした。例えば,草津温泉では,近世には共同浴場の独特の効能を訴えて,多くの療養客を迎えていた。草津温泉組合は,日露戦争のときには軍人に向けて,大正期以降には避暑やスキーを目的とする行楽客に向けて,時局や流行にうまく対応した広告戦略をとって,場所イメージを創り出していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世後半から明治初期の転換期,鉄道や汽船のネットワークにより移動が容易になった明治期,観光の大衆化が進展した大正期というように,通時的に,物質的な空間形成の実態と場所イメージの関係性を考察したことに本研究の特色がある。また,これまで十分に取り上げられていなかった多様なメディアを活用した分析は独自性をもつ。このように近代における観光地のあり方を精緻に描き出した研究成果は,地域資源の再発見や地域の活性化へ向けた手がかりを提供しうる。
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