研究課題/領域番号 |
15K03072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 新潟県立歴史博物館 |
研究代表者 |
大楽 和正 新潟県立歴史博物館, その他部局等, 研究員 (20526959)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 博物館 / 民俗学 / 市民参加 / 年中行事 / スーパーマーケット / ローカル / 海藻 / ローカル商品 / ご当地 / 公共性 |
研究成果の概要 |
本研究では特定地域にローカル商品が流通し、消費される状況を明らかにするため、スーパーマーケットの新聞折り込み広告チラシの収集と分析を行った。その情報をもとに、主に海藻の郷土食である「えご」を対象として検討を加えた。その結果、消費者の経験と記憶、販売者の戦略や思惑といった多元的な語りの中で現象が顕在化し、地域を越えた多様なアクターが関わるかたちでローカル商品が展開している動向を把握することができた。 本研究を通して、博物館を核とした市民参加型の調査成果を講座や体験、展示などで発信する手法について考え、博物館学芸員による民俗学的研究の社会的役割や社会実践の方向性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ローカル商品が現出化する状況を明らかにするにあたり、スーパーマーケットの新聞折り込み広告チラシを媒介にすることで、調査する者から調査される者へという一方的な関係性を越えて、それを取り巻く調査者・販売者・消費者という関係性を設定し、三者のグループ・ディスカッション通して問題にアプローチする手法に大きな特色がある。 本研究での博物館を核とした市民参加型の活動を通して、市民が博物館に求めるニーズに対して、市民が自ら思考し、主体的に問題解決を図る回路を創り出せる可能性を提示した。
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