研究課題/領域番号 |
15K03533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
町北 朋洋 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター 経済統合研究グループ, 研究員 (70377042)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 雇用の非正規化 / 国際貿易 / アウトソーシング / 企業高度化 / 国際生産網 / 経済のグローバル化 / 地域労働市場 / 外国人労働力 / 国際分業 / サーチ・マッチングモデル |
研究成果の概要 |
各地域労働市場がグローバル化に関与する程度の差が地域毎に異なる雇用 の非正規化の進展度をどれ位説明するのかについて研究を行う。雇用の非正規化という直接的な雇用構成変化の指標を用い、それを各地域労働市場で計測する。同時に、 国際生産網の形成と分布に注目しながら、全国の地域労働市場に対するグローバル化の浸透度を測定し、地域経済のグローバル化の関与するに伴い、企業・産業内部でどの程度雇用の非正規化が変動したかを把握する。雇用の非正規化が起きやすい条件、外国への業務移転にまで至る条件を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非正規雇用者数の増加を説明する要因の中でも、地球規模で進行する経済活動は、サービス経済化の進行に伴う女性パートタイマーの増加、技術革新と並び、重要な経路であるとの認識が深まりつつある。しかしながら、問題の重要性に比して雇用区分の複線化・多元化の進行と、経済のグローバル化の進展の間の関係は明示的には議論されてこなかった。仮に非正規雇用労働力には長期的な訓練機会が不足することが事実であれば、長期的には一国全体の人的資本蓄積の低下につながる。産業高度化や一国全体の長期的な比較優位形成といった観点からも、非正規雇用労働と国際貿易の関係を詳細に把握することは、学術的な関心を遥かに越えた重要な課題である。
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