研究課題/領域番号 |
15K03544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松本 浩一 九州大学, 経済学研究院, 教授 (30380687)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モデルリスク / 数理ファイナンス / 金融工学 / リスク管理 / デリバティブ / リスク測度 |
研究成果の概要 |
金融機関は,多様な資産を抱えており,これらの資産変動を表現する数理モデルが,リスク管理に必要不可欠な道具となっている.しかし,現実を完全に表現する数理モデルは存在しないため,金融機関は潜在的に現実とモデルが乖離するリスク(モデルリスク)を抱えている.本研究では,多期間・多資産モデルに内在するモデルリスクを前提として,デリバティブのリスク管理の研究を行った.ヘッジ誤差の最小化を考え,頑健なリスクヘッジ戦略を導出した.さらに多資産,多期間モデルの場合,一資産一期間モデルと比較して計算が膨大となることから,計算効率性を重視して理論と実用性のバランスのとれたリスク管理方法の研究を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数理モデルの急速な複雑化に伴い,金融機関の抱えるモデルリスクは急激に増大しており,近年の金融危機の要因の1つはモデルリスク顕在化と捉えることができる.規制監督当局はモデルリスク管理の重要性を認識し始めているが,モデルリスク管理の理論研究は発展段階であり,実務の要請に応じられる理論や金融技術は確立していない.多資産,多期間のデリバティブのモデルリスク管理方法の研究によって,金融市場の潜在的モデルリスクを明らかにすることができると考えられる.私はこれらの研究を通じて,世界経済の安定的成長に貢献することで,社会全体の発展に貢献したいと考えている.
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