研究課題/領域番号 |
15K03627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
井上 達彦 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40296281)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 模倣 / イノベーション / 組織学習 / 観察学習 / ビジネスモデル / 実践共同体 / 代理学習 / 経験学習 / テキストマイニング / 言及頻度分析 / 模倣的学習 / 技能伝承 / トヨタ生産システム |
研究成果の概要 |
日本企業は、創造的模倣が得意だと言われる。日本で発達した学び方が、「まずはやってみる」という実践ベースの模倣に根ざしたものであり、集団で倣い合うという相互に学習する知恵を有しているからだ。このような学び方を活用している最たる団体がNPS研究会である。これはトヨタ生産方式を源流とするモノづくりの思想と技術をさまざまな業種にも広めることによって日本の製造業を支えようとする団体である。その特徴は、(1)競合しない人たちを集める、(2)理念を共有し共通語を用いる、(3)互いに学び合う場作りを行う、(4)実践の場を有し責任を持って遂行できるようにする、という4点である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習についての先行研究によれば、日本人は、模範をみせて倣わせるという学び方に長けているとされる。また、日本の多くのプロフェッショナルにおいて、実践共同体的な集団学習が観察されている。しかしながら、異業種から相互に集団として学び合うという形態は日本独特であるためか、先行研究はほとんど見られない。この形態は、日本企業の特質を活かしたイノベーションについての知見を得るための糸口となると同時に、イノベーション研究の新しいフロンティアを開拓しうる。
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