研究課題/領域番号 |
15K03657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
原 拓志 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 安全 / 製品開発 / 組織間関係 / 高速鉄道車両 / 自動運転 / 医薬品 / 原子力発電 / MAISアプローチ / 技術の社会的形成 / IoT |
研究成果の概要 |
本研究においては、高速鉄道、原子力発電、自動運転、医薬品という製品システムについて、製品開発や製造、使用において、複数の組織が関わるプロセスになっていることを事例研究で明らかにし、組織間での安全形成への取り組みの実態や可能性を検討した。各事例について関係する物的存在、行為主体、制度的・構造的要因の相互作用を分析し比較した。 その結果、安全形成の中核主体の有無が事例によって異なるものの、全般にシステム要素の物的な連結の拡大と緊密化に組織間連携の徹底が追いついていないことが見出された。 本研究の結果については、国内外の学会で報告し、国内外の雑誌や書籍で公刊した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代において急速に進む技術システムの高度化、複雑化、複合化、ネットワーク化とともにシステムとしての工業製品がもたらす潜在的な危険が増しつつある。本研究で事例として取り上げた高速鉄道、原子力発電、自動運転、医薬品などは、ひとたび事故を起こすと多くの生命を脅かす可能性も高い。これらの製品システムの開発、製造、使用については、多くの組織が関わっている。ところが、それらの組織間連携において、安全確保の体制がいかに整えられているか、どのような問題があるのか、についての学術的な調査と検討がこれまで不足していた。本研究の学術的意義や社会的意義は、こうした知見の不足を少しでも埋めようとした点にある。
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