研究課題/領域番号 |
15K04033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 北星学園大学 |
研究代表者 |
眞嶋 良全 北星学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (50344536)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会系心理学 / 実験系心理学 / 文化的マインドセット / 二重過程理論 / 非実証的信念 / 知覚的マインドセット |
研究成果の概要 |
熟慮的・分析的思考に関わる思考スタイルである認知的内省性,主として西洋と東洋の間に見られる認知スタイルの差としての包括-分析的認知,および視覚的注意が場全体か特定の対象に向いているかどうかに関する大局-局所処理の相互関係について検討した。その結果,先行研究と同様,内省的思考は全体として実証的根拠を欠く非合理的な信念を抑制する働きがあるものの,認知スタイルが包括的であり,因果関係を複合的に理解しようとする傾向がある場合は超常現象や疑似科学を信奉しやすいこと,また内省的思考の効果が文化によって異なるが,思考スタイルに比べると,知覚的スタイルについては文化の影響は弱いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が示しているのは,熟慮的で冷静な思考をすれば,超常現象や疑似科学など誤った信念を持ちにくいとする,主として欧米の先進諸国で得られた知見は,必ずしも全ての文化圏において普遍的傾向ではないということである。しかしながら,西洋以外で,一見すると非合理的な思考をしている個人は,知的に劣っていたり,思考の仕方に問題があるわけではない。今後は,そのような表面的には非合理な行動もつ意義についての検討が待たれる。本研究は,そのような研究の端緒として位置づけることができる。
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