研究課題/領域番号 |
15K04110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
青木 佐奈枝 筑波大学, 人間系, 准教授 (80350354)
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研究分担者 |
北島 正人 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30407910)
井上 忠典 東京成徳大学, 応用心理学部, 教授 (80272144)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自殺 / 自傷 / 遭遇体験 / 青年 / 予防 |
研究成果の概要 |
本研究では、自殺予防研究の一環として自殺念慮及び自傷行為に関する告白体験・被告白体験の実態調査を行うとともに、その際、青年はどう感じ、どう考え、どう行動しているのか、また、どのような精神的・物理的困難を抱えるのか、さらにはどのような支援・情報を必要としているのかについて調査検討を行った。 「自殺念慮」「自傷行為」について知人から告げられた際の苦悩や困難感がいかなるものか、また、告白された際に行った対応について自由記述から尺度化し、大学生を中心に実態調査を行った。その結果、知人の自殺念慮や自傷行為を知った際に抱く困り感の種類により,その後の自傷行為当事者に対する対応が異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国において若年層の自殺や自傷行為が深刻な社会問題となっている。自殺や自傷の当事者に焦点を当てた研究は多いが、当事者から自傷行為や自殺念慮について告白・相談をされた側の青年の苦悩や行動に焦点を当てた研究はいまだ少ない。 本研究では青年の自殺企図者のゲートキーパーとしての役割を果たす可能性のある青年の苦悩と対処行動を検討した結果、苦悩感の種類によって援助行動が異なることが示された。今後自殺予防教育を考えるにあたり、当事者のみならず告白や相談を受けた側の苦悩や行動に関する知見をとり入れた自殺予防プログラムを作成することは重要と思われる。
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