研究課題/領域番号 |
15K04147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 和洋女子大学 (2018) 日本女子体育大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
酒井 久実代 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (00308090)
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研究協力者 |
池見 陽 関西大学, 大学院心理学研究科, 教授
河﨑 俊博 追手門学院大学, 心理学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | フォーカシング / 体験過程尊重尺度 / フェルトセンスの言語化 / 感情経験頻度 / 精神的健康 / 振り返り日記 / 怒り経験の筆記 / フェルトセンスの筆記 / GHQ / 体験過程尊重尺度言語化版 / フォーカシング的態度の言語化 / 心の整理 / 心の色 / 心理的ストレス反応 / 本来性 / フォーカシング的態度 / 筆記効果 / フェルトセンス |
研究成果の概要 |
フェルトセンスを言語化する態度を含めたフォーカシング的態度を測定する体験過程尊重尺度言語化版を作成し、精神的健康との関連を検討した。「言語化」と「注意」はポジティブ感情経験頻度を高め、ポジティブ感情経験が精神的不健康を低下させること明確化した。フェルトセンスに注意を向ける「振り返り日記」を書くことで精神的健康が増加することを示した。心の整理と心の色というフェルトセンスの筆記の継続実施では「言語化」高群の精神的健康が増加することを示した。フェルトセンスの筆記が状態怒りに及ぼす影響は怒りが継続している対象者を確保できず、検討できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体験過程尊重尺度言語化版により、フォーカシング的態度における言語化の側面を測定できるようになった点に学術的意義がある。感じていることを言語化することがポジティブ経験頻度を高め、ポジティブ経験頻度が高まることで精神的不健康が低下することが分かったことも重要である。言語化の機能をさらに明確化することができれば、フォーカシング的態度の研究をさらに進展させることができる。またフェルトセンスに注意を向ける振り返り日記が精神的健康を高めることを示すことができた。人々の日々のストレスを緩和し、精神的健康を守るための一つの方法として提案することができる。
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