研究課題/領域番号 |
15K04214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
橋本 美保 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60222212)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドクロリー / 教師の成長 / 進歩主義教育 / 大正新教育 / プロジェクト / カリキュラム / 教師教育 / 進歩主義 / 新教育 / 合科学習 / 低学年教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、近代日本の教師がドクロリー・メソッド研究を通してプロジェクト型カリキュラムの開発や実践に関わった契機や、能力形成のプロセスを米国の教師と比較し、日本の教師の力量形成過程の特質を考察した。まず、ドクロリー・メソッドの理論的背景とその実践的特質を把握し、1920年代に日本とアメリカにもたらされた情報が、当時の教師たちに伝わった過程を明らかにした。日米の新教育学校におけるドクロリー・メソッドの受容事例を比較した結果、日本の教師は組織的な研究態勢を維持し難い状況にあったが、優れた実践家は、実験的な試行ができる環境を自ら組織して協同的なカリキュラム開発に取り組んでいたことを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日米の新教育運動期にドクロリー・メソッド導入の過程で教師がカリキュラム開発能力を向上させていた事例に注目し、従来未解明であったドクロリー・メソッドの受容過程やその役割を明らかにした。本研究の成果により、ドクロリー・メソッドによるカリキュラム理論の特質やカリキュラム開発上の課題が明らかになったほか、日本の教師教育の歴史的特性についてそれを形成した外的要因と内的要因を提示した。本研究の成果は、現在の教師教育の場に必要な条件(環境)整備と、現職教育の研修時における省察プログラムの開発に歴史的示唆を与え得る。
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