研究課題/領域番号 |
15K04373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
末田 清子 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70244829)
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研究協力者 |
井上 美砂
平山 修平
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 女性管理職者 / コミュニケーション・スタイル / 半構造化面接 / 構成主義版グラウンデッド・セオリー / トライアンギュレーション / TEA / トライアンギュレ―ション / 混合研究法 |
研究成果の概要 |
本研究では、 首都圏の外資系・日系企業(業界は多岐)の女性管理職者およびその協働者(合計27名)に35回の半構造化面接を実施した。データは、構成主義版グラウンデッド・セオリー・アプローチ、テキスト分析を主に用いて分析した。その結果、職務上の目標達成のために開放的で親しみやすい職場環境づくりをし、部下をサポートし、様々なチャンネル(媒体、言語・非言語メッセージ)を駆使してコミュニケーションを行っていることがわかった。また、その高評価により、より一層部下を育てるように奨励されていることがわかった。これは、人は社会の役割期待に合致した行動をとるときに評価されるという役割適合性理論と結びつく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、既存の「男性はタスク志向で女性は関係性志向のコミュニケーションをとる」という二項分立的な知見を超えた結果が得られたことである。つまり、職務上の目標達成の為に、女性管理職者たちは、開放的で親しみやすい職場環境づくりを目指し、様々なチャンネルを駆使して部下をサポートし、コミュニケーションを行っている。これをemployee-oriented communication styleと名付けた。この特徴は、人は社会の役割期待に合致した行動をとるとき評価され、合致しない行動をとるとき、批判の的になるというrole congruity theory (役割適合性理論) と結びついている。
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