研究課題/領域番号 |
15K04411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
中村 光一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80225218)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 数学的プロセス / 授業 / 評価 / 質的方法 / 授業評価 / 質的研究方法 / 対象と方法 |
研究成果の概要 |
数学の授業における数学的プロセスを評価するための枠組を開発することが研究の目的である.授業において数学的プロセスを分析するための基本的概念として数学的対象を設定した.数学的対象が相互行為を通して構成される過程を精緻に分析することで数学的プロセスが捉えられることが明らかとなった.また,数学的プロセスの質を評価するために新規性と数学的基礎の2つの観点を設定し,それらと数学的対象とをあわせて授業における数学的プロセスを評価するための枠組とした.研究の過程において,授業データを用いて質的に研究をすすめるために,式をよむという数学的プロセスを実現するための教材を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では,数学的な考え方という数学的プロセスのひとつが数学教育の目標として長い間設定されてきた.そして数学的プロセスと数学的内容の教授・学習がどのようにかかわっているかを明らかにすることが教育的な研究課題であった.これまで授業において数学的プロセスを実証的に捉える研究はほとんどなされてこなかったが,数学的対象の構成プロセスとそこでの推論の質を評価することで数学的プロセスを授業で捉えることが可能となった.これにより上記の課題についての研究を進める端緒ができた.また,数学的プロセスを教授・学習をする授業の改善もこの研究から示唆される.
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