研究課題/領域番号 |
15K04420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 神戸市外国語大学 (2017-2018) 信州大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
岩男 考哲 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (30578274)
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研究分担者 |
高橋 史 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80608026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 表現の工夫 / 国語教科書 / 語彙の推移 / 語彙 / 英語教科書 / 言語獲得 / 新出語彙 / 小学校低学年 / 比喩表現 |
研究成果の概要 |
本研究の主目的は,学校教育の現場で使用される教科書において「表現の工夫」とされる項目(比喩表現)の使用状況と,子どもたちの言語習得の状況との対応関係を探ることにあった.まず,教科書の状況調査の結果,教科書における比喩表現は学年が上がるにつれ,具体的な事物を用いて例える表現から抽象的な事物を用いて例える表現へと推移していることを明らかにした.一方,子どもたちの言語習得の状況は,特に幼少期の子どもたちの言語使用において多くの場合,動作を伴うことを指摘した.つまり,幼児の言語使用は具体的であることを指摘したことになる.これは,上記の教科書の語彙の推移と子どもの言語使用とが一致していることを意味する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては,教科書において子どもたちが触れる言葉と実生活において用いる言葉との関係を明らかにしようとした点が挙げられる.教科書とは議論の余地もなく子どもたちが触れることになる言語資料だと言えるが,そこで触れる言葉と子どもたちが実生活において使用する言葉との関係を考察することは教材の在り方を問う1つの観点であったと言える. また,近年,言葉の教育としての国語科という観点の重要性が指摘されているが,本研究のような観点からの研究はまさに上記の国語科の在り方に資するものと言うことができよう.
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