研究課題/領域番号 |
15K04466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
木村 惠子 (小西惠子) 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80610534)
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研究分担者 |
岡崎 正和 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (40303193)
渡邊 慶子 (向井慶子) 滋賀大学, 教育学部, 講師 (00572059)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 算数科授業 / 歴史的アプローチ / 日本型算数授業 / 日本型算数教育 / 生活算術運動 / 算術教育 / 生活算術 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、数学の授業に関する日本の小学校教員の実践的知識を明らかにすることである。そのために用いた方法としての特徴は、現在の教科書、戦前の算数教科書及び授業記録、そして教師自身が作成した指導案を比較しながら自らの実践を物語る機会を設定したことである。戦前の歴史的資料は教師に内在する授業構成に関する実践知を教師が物語る要因となった。黒表紙教科書を用いた授業記録により教師は9つの授業構成要素を語り,緑表紙教科書を用いた授業記録により,教師は子どもの思考過程を開発するように問題場面を設定していることを語った。本研究の主要な研究成果は、歴史資料が教師の語りを誘発することを確認できたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の算数科授業は海外で高い評価をうけているが,外見的に捉えられる特徴だけでなく,内面的な特徴にも目を向け,諸外国への発信を通して,日本の授業の特徴を明らかにし,次世代の日本の教師へ日本のよい授業を言語化して継承可能なものにする必要がある。時代性を背景として教師間で共有された「よい授業」の内実は,言語化されることなく教師間で引き継がれ伝承されてきた。教師に内在する日本の算数科授業の授業観を教師自身が物語る場を設定したことにより,自分の足場を明確にすることができるとともに,授業改善の手掛かりを得られた。現代日本の算数科授業の内面的な特徴の一端を示唆することができた。
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