研究課題/領域番号 |
15K04472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
小松 恵美子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70550408)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 染色 / 機械力 / 土粒子 / 剣淵粘土 / 染色堅牢度 / 洗濯 / 家庭科 / 教材 / 洗浄実験 / 洗濯堅牢度 / 汚染布 |
研究成果の概要 |
土と水だけで布を染める方法について研究を行った。良い染色布を得るためには染色装置の機械力だけではなく、染色液への浸漬時間も重要であることが確認された。染めた布に付着した土の量(XRF分析値)と布の色の濃さ(K/S値)は正比例していることがわかったため、布の色を測るだけで土の付着量を割り出す方法(検量線)を提案した。土と布の付着-脱落現象には土と繊維の化学的性質、形状、布の糸の太さや密度等も大きく影響することが推測された。 また、赤い土の染色布は色が鮮やかで、洗濯による汚れの落ち方が目で見てわかりやすいため、家庭科授業の洗濯教材に適すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土が繊維に付着する条件を調べると、付着しない条件も同時に明らかになる。つまり、洗剤を使わずに水と力だけで土汚れを落とす条件の解明も進展する。土粒子の付着・脱落現象の原理の概要がつかめれば、理にかなった最適な洗濯・染色条件を明らかにすることにつながる。本研究の成果も、洗濯・染色の方法と効果について物理化学的現象の原理と結びつけて科学的に学べる家庭科の実験・実習教材を提案する研究への足がかりとなるものである。さらに、北海道剣淵町で採取される陶芸用の剣淵粘土を布の染色に利用できる可能性がでてきたことも大きな成果である。
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