研究課題/領域番号 |
15K05045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
谷本 盛光 新潟大学, 自然科学系, フェロー (90108366)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ニュートリノフレーバー混合 / クォークフレーバー混合 / フレーバー対称性 / CP対称性の破れ / モジュラー対称性 / クォーク質量行列 / ニュートリノ質量行列 / 宇宙の物質生成 / CKM混合 / 宇宙のバリオン数生成 / ニュートリノ振動 / レプトンCP対称性の破れ / クォークのCP対称性の破れ / 超対称性 / B中間子希少崩壊 / K中間子希少崩壊 |
研究成果の概要 |
本研究は、クォークとレプトンのフレーバー構造を対称性を用いてを解明することであり、主に以下のような成果が得られた。 (1) 超対称性粒子の質量が10TeV以上であっても、グルイーノで誘起されるZペンギンの効果によってKL→πνν過程に大きな影響を与える。(2) フレーバー対称性を用いたminimal seesaw modelを構築し、CPを破るディラック位相の大きさを予言した。(3) modular対称性から導かれるA4対称性をレプトンに適用しCP対称性の破れの大きさを予言した。この予言はこれまでのモデルの予言と著しく異なっており、modular対称性による予言として国際的に引用され始めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ニュートリノ振動の精密実験結果に基づきフレーバー対称性の証拠を現象論的に明らかにするとともに、LHC実験とBell-Ⅱ実験に基づくB中間子のCP対称性の破れ等の研究を通して、クォークとレプトンのフレーバー構造を統一的に解明することである。とりわけ、フレーバーの新しい可能性である超ひも理論起源のmodular対称性を用いて画期的な成果が得られたことで、超ひも理論と低エネルギーの現象を結び付ける道筋が見えてきた。今後、素粒子実験の計画と超ひも理論に与える影響は大きいと思われる。また宇宙の物質生成の起源の研究にも影響をあたえるので、宇宙の理解が進むという点で,その社会的意義は大きい。
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