研究課題/領域番号 |
15K05056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
高橋 智彦 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (10324956)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 弦の場の理論 / 反対称テンソル場 / Erler-Maccaferi解 / タキオン真空解 / ベクトルプロファイル / 連続ビラソロ代数 / サイン二乗変形 / 素粒子論 / 弦理論 / タキオン真空 / 連続ビラソロ対称性 / 境界条件変更演算子 / 非可換時空 |
研究成果の概要 |
開弦の場の理論における古典解に関する主に二つの重要な成果を得た。一つは、磁場が凝縮する新しい古典解を構成し、位相的な非自明だが弦場は不連続性をもたないという、弦の場の理論の非局所性を反映する性質を初めて明らかにした。もう一つは、ある種のタキオン真空解の開弦の場の理論に、右向きと左向きの開弦の運動の分離によって、閉弦理論がもつべき対称性が現れることを明らかにした。また、このタキオン真空上の開弦は端点をもつにもかかわらず、閉じた世界面を生成することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二つの研究成果とも開弦の場の理論によって時空の性質を明らかにできる可能性を切り拓いたという意義がある。 開弦理論における磁場の凝縮は時空と関係する閉じた弦の凝縮ともみなせるため、磁場に関する古典解の構成は、開弦の場の理論で閉弦を扱えることを示す結果である。また、タキオン真空上で閉弦の対称性を見出した成果は、開弦の場の理論によって閉弦のダイナミクスが扱えることを示している。 なぜ4次元の膨張宇宙が存在するのか等の時空の性質に関わる根源的な問いに対して、開弦の場の理論によって迫れることを示唆する研究成果なのである。
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