研究課題
基盤研究(C)
土岐花崗岩ボーリングコア試料を用いて、高エネルギー宇宙線によって大気中で生成された高エネルギーミューオンが花崗岩の石英中に生成し蓄積した宇宙線生成核種Be-10(半減期約140万年)の濃度を加速器質量分析法により測定した。得られた深度5m、20m、50mにおけるBe-10の濃度分布と半減期、現在の高エネルギー宇宙線スペクトルを用いて過去数百万年の銀河系内高エネルギー宇宙線強度の変動を実験値により議論することが可能となった。
国際的に見ても50mの深度での実験データは、2例程度の先行研究しかない。且つ、世界的にみても例をみない3次元的岩石情報を取得している土岐花崗岩体からの単一ボーリングコア試料による系統的分析測定結果は本研究が唯一のものである。本研究の結果は、現代の高エネルギー宇宙線ミューオンスペクトルから推定されるBe-10濃度に比べ高エネルギー側で変化している可能性を示唆しており過去の高エネルギー宇宙線スペクトルを調べる上で重要な研究成果である。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件)
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