研究課題/領域番号 |
15K05253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
中沢 寛光 関西学院大学, 理工学部, 教育技術主事 (70411775)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 経皮吸収 / 角層 / 細胞間脂質 / X線構造解析 / ソフトマター / バリア機能 / TEWL / 皮膚角層 / 医薬品 / イオントフォレシス / 化粧品 / 経皮吸収促進 / X線回折 |
研究成果の概要 |
我々人体の最外層に位置する皮膚角層は、皮膚バリア機能に対して重要な役割を発揮する。角層は生体の恒常性の維持には必須の器官であるが、経皮吸収性の薬剤に対しては大きな障壁となるため、より吸収性に優れる経皮吸収薬の開発には、角層と薬剤の相互作用の解析が重要となる。本研究では、申請者が独自に開発した角層の構造と角層間を透過する物質を同時に計測することができる試料保持装置(特許出願番号:2012-071442)を使用し、角層内を透過する水の透過特性や、角層表裏に形成された電場などの外部刺激が角層内を透過する物質に与える影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚疾患に対する外皮用薬(塗り薬)やスキンケアなどの分野における薬剤、経皮吸収促進剤等の開発分野においては、薬剤と角層との相互作用や、それに対する非侵襲的な外部刺激の影響に関する情報が強く求められている。本研究により、実用的な経皮吸収性評価手法が確立され、角層の構造と機能の関係が明らかになれば、吸収性に優れた外皮用薬や化粧品の効率的な研究開発が期待される。また、アトピー性皮膚炎等の病変皮膚における構造変化やアレルゲンの吸収特性の解明にも寄与できる。
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