研究課題
基盤研究(C)
アフリカ大陸北部に位置するモロッコのウル・アブドゥーヌ盆地東縁のダゥイ地方の暁新統(約6000万年前)から産出する長鼻類の基幹種について,炭素と酸素の同位体分析を行なって,彼らの生息地と食性の推定を試みた.その結果,長鼻類の基幹種は,水棲生態系の食物を摂っていたことが示唆された.また,彼らは海水の影響が大きい環境に生息していたことも強く暗示された.これらの結果から,長鼻類は進化の最初期には水生生物を一次生産者とする食物網に属する動物で,その生息地も海岸であったことが強く暗示された。したがって、テチス獣類は全体として最初は海棲哺乳類として進化し,後に再陸棲化したことが強く示唆される結果となった。
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