研究課題/領域番号 |
15K05443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
岡崎 雅明 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (20292203)
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研究分担者 |
太田 俊 弘前大学, 理工学研究科, 助教 (20733132)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シライミン錯体 / ホスファシレン錯体 / 電子欠損錯体 / 反応場構築 / ルイス酸 / カルベニウムイオン / メタラサイクル / シライミン / ホスファシレン / 有機金属錯体 / 小分子活性化 / 有機金属化学 |
研究成果の概要 |
電子欠損型シライミン配位チタン錯体とケトン類との反応を検討したところ、チタン―ケイ素間への挿入生成物が得られた。1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンとの反応では、安定な炭素―酸素二重結合の切断に成功した。シライミン架橋ルテニウム二核錯体を合成し、一酸化炭素およびイソシアニドとの反応を検討し、架橋水素の窒素への1,2-転位およびSi-H結合の還元的脱離が観測された。本反応は、将来的にヒドロアミンとジヒドロシランの触媒的カップリング反応へと展開できる可能性を秘めている。イリジウムにおいてホスファシレンおよびシランチオン配位錯体の合成と構造解析に成功し、極性小分子との反応性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで遷移金属錯体触媒の多くでは、一連の反応は金属中心で進行することが仮定され、分子設計がなされてきた。一方、元素戦略的な観点からいうと、希少な遷移金属に頼ることなく、クラーク数の大きい主要族元素を反応活性点として触媒を設計できれば、持続可能な社会構築に寄与できる。本研究成果は、ケイ素、窒素、リン、硫黄、炭素といった主要族元素を用いて、将来的に触媒へと展開可能な反応場の構築を行った点で、学術的および社会的な意義は大きいといえる。
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