研究課題/領域番号 |
15K05445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
崎山 博史 山形大学, 理学部, 教授 (20253396)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 磁性 / シミュレーション / T項 / 多核錯体 / スピン軌道相互作用 / 磁化率・磁化同時解析 / 磁気解析ソフトウェア / 多核コバルト(II)錯体 / 一次元鎖状錯体 / 高スピン鉄(II)錯体 / 低スピン鉄(III)錯体 / 二次元カゴメ格子 / ロンビック対称 / 五核コバルト(II)錯体 / 四核コバルト(II)錯体 / 二核コバルト(II)錯体 / ヘテロ構造 / 磁化率理論式 / 三核コバルト(II)錯体 |
研究成果の概要 |
磁性現象のシミュレーションは、物質の基本性質を知る上で重要な技術であるが、特定の磁気中心(T項磁気中心)が多数組み合わされた物質(T項多核錯体)ではシミュレーションは困難を極める。本研究では、T項多核錯体を対象に、磁性シミュレーションをおこなうことを目的とした。成果として、これまで未導出であったT項磁気中心の基本方程式をすべて文字式の形で解き、それらを組み合わせて磁性現象の理論式を導出することで、カゴメ格子型二次元ポリマーをはじめとする困難な磁気解析に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁性シミュレーションは、スピントロニクスとも関連した重要な技術の一つであるが、T項多核錯体ではシミュレーションは困難を極める。本研究では、一つのT項磁気中心について、行列方程式を文字式の形で解き、これを組み合わせることでT項多核錯体用の磁性理論式を導出した点が特徴である。この方法によって大幅な計算コストの節約ができ、これまで不可能であったT項一次元ポリマーやT項二次元ポリマーの磁気シミュレーションに成功した点に学術的意義がある。
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