研究課題
基盤研究(C)
本研究では、高分子ミセルに内包された物質の凝集状態と運動性を制御することにより高分子ミセルの機能を空間的および時間的に制御することを目的とした。まず、この研究目的を達成するために必要となる高分子ミセルな内部構造を可視化する手法として、放射光を利用した異常小角X線散乱法を確立した。これにより、高分子ミセルに内包された物質の空間分布を可視化することが可能になった。更に、ミセルを構成する両親媒性高分子と内包される物質の相互作用を調節することにより凝集状態と分子運動性の調節が可能になり、これにより高分子ミセルに内包された物質の機能を制御することが可能であることが明らかになった。
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