研究課題/領域番号 |
15K05578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
湯本 史明 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 特任准教授 (30360150)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 結晶化 / X線結晶構造解析 / X線小角散乱解析 / 転写因子 / 核内受容体 / クライオ電子顕微鏡 / 転写因子-DNA相互作用 / 転写因子-DNA複合体 / DNA2重鎖 / LRH-1 / NR5A2 / リガンド結合領域 / X線溶液散乱解析 |
研究成果の概要 |
Liver Receptor Homolog-1(LRH-1)は核内受容体の一種であり、肝臓、膵臓、小腸、卵巣、乳腺等において遺伝子発現を制御している。また、LRH-1は膵臓癌、乳癌との関わりも報告されたことで、創薬ターゲットとして認識されている。本研究では、LRH-1全長分子の発現、精製、DNAレスポンスエレメントとの複合体としてのサンプル調製を行い、結晶化を試みたが、結晶を得ることはできなかった。これはLRH-1全長分子が天然変性領域を含むと考えられるヒンジ領域を含み、結晶化を困難にしていることが考えられる。そこで、X線小角散乱解析を行い、全体として棒状の形状を取ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LRH-1は膵臓癌、乳癌に関わることが報告され、創薬ターゲットとして認識されてきた。特に米国を中心に、リガンド結合ポケットを対象とした低分子薬剤候補化合物のスクリーニングが行われてきている。しかしながらLRH-1は、4つのドメイン構造をもって機能しているが、特にDNA結合ドメインとリガンド結合ドメインが全長分子の中でどのような相対位置関係をもって機能を発現しているのかについての情報は得られていなかった。本研究は、この点において全長分子のサンプル調製法の確率から、構造情報を更新につながるものであり、今後の創薬戦略立案のための基礎情報の一つとなるものである。
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