研究課題/領域番号 |
15K05593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
中山 敦好 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10357676)
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研究分担者 |
山野 尚子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (20358279)
川崎 典起 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (70344158)
増井 昭彦 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 和泉センター, 主幹研究員 (10359383)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 生分解 / 光触媒 / ポリエステル / 海洋 / 海水 / 酸化チタン / ポリアミド4 / スイッチング / オンオフ機能 / 抗菌 / 活性汚泥 / 海水生分解 / ナイロン4 / 土壌 / トリガー / 加水分解 / カプロラクトン / ポリ乳酸 |
研究成果の概要 |
ポリアミド4及びポリ(3-ヒドロキシブチラート)、コポリ(L-乳酸/e-カプロラクトン)などの生分解性ポリマーに光触媒を担持したコンポジットフィルムを作成した。フィルムは光触媒が濃度勾配を持つ傾斜材料であり、生分解能に差が表れた。露光下での土壌表面及び埋設状態では照度2000-4000lxで明確な光スイッチング能が発現された。光触媒濃度は1wt%から5wt%において良好な生分解結果が得られた。海水中においても樹脂によって効果的なスイッチング能が確認できたが、これは各種生分解菌の自然光に対する耐光性の違いで説明できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、海洋プラスチック問題の解決のため、生分解性材料に注目が集まっているが、海洋において生分解性材料が容易に生分解されると海洋資材としての普及が進まない。本成果は海洋表層での自然光に暴露される状態では光触媒による抗菌効果による生分解抑制が働き、海洋に沈んだ光が十分に当たらない条件下では生分解が進行するというスイッチング機能を有する新材料の開発につながるもので、今後の生分解性プラスチックの海洋用途に道を開く成果といえる。
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