研究課題/領域番号 |
15K06337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 愛知産業大学 |
研究代表者 |
堀越 哲美 愛知産業大学, 造形学部, 教授(移行) (80144210)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 伝統住宅 / 緩衝空間 / 気候風土 / 縁側 / 庇 / 分類 / ひさし / 意匠 / 気候 / 地域性 / 宮崎県 / 住宅 / 縁 / 中部地方 / 形態分類 / 県 / 農家住宅 / 軒 / 太陽高度 / 風雨 / 採暖作用 / 冷却作用 / 伝統民家 / 集落 / 環境条件 / 形態意匠 / 平面 / 地域 |
研究成果の概要 |
本研究は日本の伝統的住宅の意匠性と気候風土との関係を明らかにし、設計手法へつなげようとするものである。そのための住宅要素として、縁側、ぬれ縁、土縁、土庇などの内外の緩衝空間にある要素の収集を行った。これらに基づいて二つの方法で分析した。ひとつは中部日本におけるデータを用いて住宅分類をおこなったところ、太平洋側、中部山岳および日本海側の3群に分けられた。秋田を加えても同様の分類となった。特色のある県として宮崎県を選択し、県内の7地区について同様の分析を行った。住宅意匠からの分類と気候からの分類がほぼ一致した。これら緩衝空間の意匠要素は気候風土との相互影響下にあることが確かめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の伝統的住宅は気候風土の影響を受けるものといわれてきた。本研究では、定量的にこの関係を見つけるために、室内外を結び形態や意匠を表す縁側や庇のある空間に着目した。既存調査から縁側や庇、壁、窓などの寸法を採取し、住宅の正面の全長に対する比率を求めた。広域にわたる風土性の違いを見るために、中部日本を対象にして分析した。その結果、既知の気候の違いに対応する太平洋側、中部山岳および日本海側の3群に分類できた。1県内の地区の違いを見るため宮崎県を選んだ。縁側などの要素と気候条件で住宅の分類を行った結果、各地区の分類が2つの方法で同様に分類できた。定量的に影響が示せたことは意義深いと考えられる。
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