研究課題/領域番号 |
15K06449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
有沢 俊一 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (00354340)
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研究分担者 |
遠藤 和弘 金沢工業大学, 工学研究科, 教授 (50356606)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 走査SQUID顕微鏡 / 超伝導体薄膜 / 超伝導 / 酸化物薄膜 / 磁束量子 / 超伝導体 |
研究成果の概要 |
本研究は単結晶基板上に成長させた非c軸配向のBi系酸化物超伝導体薄膜の高品質化とそれを利用し、扁平磁束の走査SQUID顕微鏡による直接観測を目的とした。薄膜の合成に関しては、双晶の生成を抑制した薄膜の膜質の向上を行うことができた。 作製した薄膜には微細加工を施すこすことにより試料電流を流して走査SQUID顕微鏡による観測を優先して行う予定であったが、エッチング条件の設定の問題から遮蔽電流を用いる方法とした。初期的な結果が得られたが液体ヘリウムの入手困難や高騰、装置の不調などにより予定の数の実験を行うことができず、この点は課題が残った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、観察対象となる非c軸型のBi系酸化物超伝導薄膜は実用に適した構造であるが、その配向性その他膜質が格子エンジニアリング技術を通じて向上し、実用デバイスに近づくことができた。走査SQUIDによる観測に関しては、非従来型の磁束の観測ノウハウが得られ、課題も明らかとなった。またこれにより走査SQUID顕微鏡を用いた非従来型多層薄膜の観測技術を、人工積層膜の観察と新原理に基づく磁束量子デバイスなど新たなテーマへの展開につながった。
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