研究課題/領域番号 |
15K06848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
山口 壹範 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 上席主任研究員 (80373215)
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研究協力者 |
菅村 和夫
那須 健太郎
高梨 友香
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 成人T細胞白血病 / AKTシグナル / AKT |
研究成果の概要 |
難治性の血液腫瘍であるATLは、HTLV-1感染により発症するが、感染後のシグナル伝達機構異常などの実態は充分には明らかにされていない。申請者はこれまで、ATL由来の細胞株、TL-Om1とST1から、造腫瘍能が高い細胞集団を分画し、この集団でAKTシグナルが活性化していることを見出した。本研究では、高造腫瘍性ATL細胞におけるAKT活性化の機構解明に取り組み、AKTシグナルの抑制因子、PIK3IP1とINPP5Dが不活性化されていることを見出した。また、AKTシグナルの活性化を担うAKTリン酸化酵素がこれまで報告されていない酵素である可能性を示唆するデータを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1ウイルス感染者は西日本を中心に数十万から百万人程度で、この内の5%程度がATLを発症すると推定されている。発症後の治療法として骨髄移植と抗CCR4抗体治療が知られているが適用の年齢制限や抵抗性などの問題があり、新たな治療法の開発が望まれている。本研究はATL悪性化の一因としてAKTシグナル伝達系の活性化に着目し、その分子機構の解明を試みたもので、その成果は新たな治療戦略への寄与が期待される。
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