研究課題
基盤研究(C)
生命システムの根幹である細胞は、組織・臓器によって固有の特徴を示しており、組織幹細胞は組織の恒常性を維持するため、複雑な生命システムに基づいて幹細胞性を維持していると考えられる。本研究では、蛍光色素などの標識なしで細胞の性質を分析する技術を開発することを目的とし、生体・細胞・タンパク質などが本来持つ物質としての電気的性質「電気物性」を指標にして、幹細胞としての性質を規定する技術の確立を行った。電気物性解析の結果、組織幹細胞特異的な電気物性が存在することが示唆された。また、幹細胞性に伴い、電気物性も変化することがわかった。
物質の電気的性質は、誘電率[Cm](電気のためやすさ)と導電率[K](電気の流れやすさ)、細胞径[d]という3つのパラメーターで表される。一般的な細胞の細胞膜はほぼ絶縁体とみなすことができ、電極を通して測定される電気物性は、細胞の形状・性質に依存する。特定の細胞集団を蛍光色素などの標識なしで同定が可能であれば、細胞種・生物種を超えた普遍的な指標としてユニバーサルに利用できると考えられる。この技術を応用し、幹細胞性やがん化などの細胞異常をラベルフリーでモニターすることが可能となれば、研究ならびに医療現場において、細胞診断や幹細胞治療に大きな貢献をもたらすと考えられる。
すべて 2019 2018 2017 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (24件) (うち国際共著 8件、 査読あり 24件、 オープンアクセス 23件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 備考 (4件) 産業財産権 (1件)
International Journal of Molecular Sciences
巻: 20 号: 5 ページ: 1079-1079
10.3390/ijms20051079
Tissue Engineering Part A
巻: 25 号: 5-6 ページ: 499-510
10.1089/ten.tea.2018.0186
Nature Communications
巻: 9 号: 1 ページ: 4216-4216
10.1038/s41467-018-06469-7
Regenerative Therapy
巻: 8 ページ: 20-28
10.1016/j.reth.2017.12.001
Stem Cell Res Ther.
巻: 9 号: 1 ページ: 123-123
10.1186/s13287-018-0870-9
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.
巻: 115(9) 号: 9 ページ: 2204-2209
10.1073/pnas.1717363115
Stem Cell Reports
巻: 10 号: 2 ページ: 568-582
10.1016/j.stemcr.2017.12.013
120006454685
巻: 7 ページ: 1-7
10.1016/j.reth.2017.06.001
Inflammation and Regeneration
巻: 37 号: 1 ページ: 8-8
10.1186/s41232-017-0039-4
Scientific Reports
巻: 7 号: 1 ページ: 14133-14133
10.1038/s41598-017-14207-0
巻: 7 号: 1 ページ: 4838-4838
10.1038/s41598-017-05099-1
巻: 21 号: 1 ページ: 42777-42777
10.1038/srep42777
PLOS ONE
巻: 11(11) 号: 11 ページ: 0165946-0165946
10.1371/journal.pone.0165946
Aging (Albany NY).
巻: 8(6) 号: 6 ページ: 1259-75
10.18632/aging.100982
eLife
巻: 5
10.7554/elife.09394
Osteoarthritis Cartilage
巻: in press 号: 6 ページ: 1061-70
10.1016/j.joca.2015.12.018
40021330438
Int J Hematol.
巻: 103(2) 号: 2 ページ: 138-44
10.1007/s12185-015-1921-y
journal of Dental Research
巻: 95 号: 2 ページ: 206-214
10.1177/0022034515610748
PLoS One.
巻: 10(8) 号: 8 ページ: e0136107-e0136107
10.1371/journal.pone.0136107
Biol Reprod.
巻: 93(2)
巻: 10(6) 号: 6 ページ: e0129096-e0129096
10.1371/journal.pone.0129096
Ann Transl Med.
巻: 3(Suppl 1)
Stem Cells.
巻: 33(10) 号: 10 ページ: 3017-27
10.1002/stem.2058
巻: 33(6) 号: 6 ページ: 1927-38
10.1002/stem.2030
http://akazawalab.com/
http://akazawalab.com/publication/