研究課題/領域番号 |
15K07127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金森 章 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (40324389)
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研究分担者 |
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 助教 (60263125)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 卵形成 / 転写因子 / 体細胞 / 生殖細胞 / 生殖巣 / 性分化 / ゲノム編集 / 減数分裂 / CRISPR/Cas9 / Pachytene check point / pachytene check point / 組織構築 / bHLH転写因子 / メダカ |
研究成果の概要 |
生殖巣が卵巣に分化する過程では、体細胞と生殖細胞間でどのような情報伝達が働き、組織全体の協調した分化が進行するのだろう。本研究では、1) 転写因子 figα の機能欠損メダカをゲノム編集により作出し、卵形成が第一減数分裂前期のディプロテン期以降の成長期に入らず停止することを確かめた。2) 正常な成長期の卵母細胞が無いにも関わらず生殖巣は正常に卵巣へ分化した。このことより、成長期の卵母細胞からの情報がない状態でも卵巣の組織構築は正常に進行すること、つまり卵巣の組織構築に関わる体細胞は正常に分化することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々ヒトを含む多細胞生物の発生では1つの細胞(受精卵)から多様な細胞系列が分化し、異なる細胞同士が集まり組織・器官を作り出す。これらの過程では細胞間の情報伝達により協調した分化過程が進むと考えられているが、その詳細な分子メカニズムには不明な場合が多い。生殖巣は比較的少数の細胞が、オスメスの二者択一を行うことから、器官形成時の細胞間情報伝達を研究する良いモデルと考えられる。本研究では生殖細胞の細胞自律的分化を阻害してやり、他の細胞群の分化への影響を調べることが可能であることを示せた。
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