研究課題/領域番号 |
15K07191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
篠原 明男 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 准教授 (50336294)
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研究協力者 |
樫村 敦 東海大学
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 消化管内微生物 / 盲腸 / 真無盲腸目 / 食虫類 / スンクス / モグラ / ヒミズ / ジネズミ / 発酵槽 / 消化管内微生物叢 / マイクロバイオーム / Bacteroidetes / 多様性 / 食虫性 / 16S rRNA / 微生物叢 / 16SrRNA |
研究成果の概要 |
真無盲腸目は前胃や盲腸といった発酵槽を持たない哺乳類である。昆虫食性を示し、形態学的には原始的な形質を多く保持している。本研究では、日本に生息する真無盲腸目4種(コウベモグラ Mogera wogura、ヒミズ Urotrichus talpoides、ジャコウネズミ Suncus murinusおよびワタセジネズミ Crocidura watasei)の消化管内微生物叢を明らかにしたところ、Bacteroidetes目を欠く特殊な微生物叢構成を持っていた。さらにモグラを除く3種の消化管内微生物叢の多様性の度合いは他の小型哺乳類よりも低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真無盲腸目は、哺乳類の原始的な形態学的形質を有していることが知られてきたが、本研究ではその消化管内に生息する微生物叢が、他の哺乳類とは大きく異なる構成をしており、さらに多様性も低いことを示した。この結果から、本分類群の消化管内に生息している微生物叢構成が哺乳類のより原始的な微生物叢構成を反映していることが期待される。本分類群の消化管内微生物叢をさらに研究することで、哺乳類の栄養代謝および恒常性維持のために必要な微生物叢構成の最小構成を明らかに出来る可能性がある。また、飼育動物との比較から、ジャコウネズミが微生物叢構成の変遷を調べる良いモデル動物となる可能性も示された。
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