研究課題/領域番号 |
15K07307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安藤 杉尋 東北大学, 農学研究科, 准教授 (10442831)
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研究協力者 |
大谷 峻
小関 彩恵子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | プライミング / RNAサイレンシング / サイレンシング / エピジェネティクス / ウイルス抵抗性 / miRNA / 植物免疫 / ウイルス |
研究成果の概要 |
ウイルス抵抗性に関与するサイレンシング関連因子AGO2のBTH処理によるプライミング機構におけるmiRNAとヒストン修飾の関与を解析した。BTH処理によるmiRNAの変動を解析した結果、miR403(AGO2制御)やmiR168(AGO1制御)の蓄積量が上昇した他、RNA-seqによりmiRNAの変動が検出された。また、miRNAの機能欠損変異体ではAGO2の恒常的なプライミングが認められた。一方、ヒストン修飾の解析では、AGO2の転写開始点とその上流2kb付近では、H3K4me3レベルが上昇することが確認された。また、RNAPIIの結合性の変化やこの領域に結合する転写因子候補が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、植物免疫のプライミング機構においてウイルス抵抗性の主要機構であるRNAサイレンシングが抵抗性誘導剤処理によって複雑な転写制御を介してプライミングされることを示した。遺伝子発現のプライミング機構へのmiRNAの関与についてはほとんど知見がなく、学術的に重要な知見といえる。また、ヒストン修飾などエピジェネティックな制御がプライミングに重要な役割をもつことは知見が蓄積しつつあるが、ヒストン修飾に関連づけたRNAPIIの結合性や転写因子の解析は十分になされていないのが現状といえる。従って、本研究の成果は植物免疫のプライミング機構に新たな視点を与えるものと考えられる。
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