研究課題/領域番号 |
15K07477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
加藤 正吾 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20324288)
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研究協力者 |
花岡 創
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 半寄生植物 / 風散布 / 根 / 果実 / 寄生根 / ホスト / 分布 / 半寄生 / ツクバネ / DNAバーコーディング / ホスト選好性 / ブラックライト / 根抽出液 / 光環境 / ZIPモデル / 分布関数 / 排他的分布 / 相対光量子束密度 |
研究成果の概要 |
ツクバネの根系を掘り出し、ホスト候補木の樹種ごとの根の存在比と、ツクバネの樹種別の寄生箇所数を比較することで、ホスト選好性を定量的に評価した。細根の寄生箇所数は、ツクバネ3個体はヒノキに、1個体はツブラジイに有意に偏っていた。ヒノキ-ツブラジイ林において、ヒノキ細根へ弱いホスト選好性を示すことが明らかになった。 ツクバネの果実散布を自然条件と実験条件下で調査を行ったところ、散布には強い風が必要であるが、重い果実をもつものの散布距離は短く、長期間生存しやすい果実は近距離に、短期間で寄生を行う必要のある果実は遠距離に散布される傾向があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根で寄生する半寄生植物であるツクバネは、他の樹木に比べて分布が限定的である。このような特殊な生態を持つ樹木の保全や利用を考えた場合に、寄生樹種の選好性を明らかにしたことは、ツクバネの生育地の保全や、その利用を検討するための基礎情報となる。 また、果実の散布距離が、一定の範囲に止まるものが多いことが明らかになったことから、ツクバネの生育地保全には狭い範囲の生育地保全を行った上で、他の場所に好適環境を作り出す必要があることがわかった。
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