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乾乳期のウシ乳腺組織における再構築メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K07713
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 動物生産科学
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

中島 恵一  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター酪農研究領域, 主任研究員 (70362150)

研究分担者 樋口 豪紀  酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (00305905)
石崎 明  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20356439)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード乳腺 / 乳腺上皮細胞 / 乾乳期
研究実績の概要

ウシ乳腺は乾乳期に退行し、再構築されると考えられているが、そのメカニズムについては未だに不明な部分が多い。本研究では、ウシ乳腺組織で乾乳期特異的に発現する遺伝子を探索・同定するとともに、ウシ乳腺組織を構成する細胞の相互作用を明らかにすることを目的とした。本年度は以下の成果が得られた。

1)申請者らはこれまでに、乾乳期のウシ乳腺においてBMPタンパク質、BMP受容体の発現が増加することを明らかにした。本研究において乳腺の退行に伴ってラクトフェリンの分泌量が増加することを見出した。そこで、ラクトフェリンがBMPのmRNA発現に及ぼす影響を調べた結果、ラクトフェリン処理により乳腺上皮細胞におけるBMP2およびBMP4のmRNA発現が増加した。さらに、BMP4が乳腺上皮細胞におけるbeta-caseinの発現を抑制したことから、BMPが乾乳期におけるウシ乳腺の退行・再構築に関与することが示唆された。
2)マイクロアレイ法により泌乳中期と乾乳期の乳腺組織で発現する遺伝子を比較し、発現が変動する因子を抽出した。その中から細胞外に分泌される因子に着目し、リアルタイムPCR法によってそれらの発現変動を確認した結果、乾乳期におけるCXCL13およびCXCL9の発現は泌乳中期の約4倍であった。一方、乳タンパク質であるalpha-lactalbuminの発現は、乳合成活性に伴って増加し、泌乳中期に乾乳期の約30倍に達した。
3)乳腺上皮細胞、乳腺線維芽細胞をコラーゲンゲル中で共培養し、細胞塊の形成を観察したところ、乳腺上皮細胞単独での培養と比較して両細胞の共培養では、細胞塊が大きくなり、長時間持続することが観察された。
4)血液中に漏出するalpha-lactalbuminが、ウシ乳腺の退行・再構築を推定するマーカーの候補となることを示した。

報告書

(1件)
  • 2015 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ラクトフェリンがウシ乳腺線維芽細胞の増殖及び細胞増殖因子の発現に及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      中島恵一、中村正斗、河村あさみ、伊藤文彰、山崎武志
    • 雑誌名

      日本乳房炎研究会proceedings

      巻: 20 ページ: 93-96

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] ラクトフェリンがウシ乳腺線維芽細胞の増殖及び細胞増殖因子の発現に及ぼす影響2015

    • 著者名/発表者名
      中島恵一、中村正斗、河村あさみ、伊藤文彰、山崎武志
    • 学会等名
      第20回日本乳房炎研究会学術集会
    • 発表場所
      国立科学博物館(東京都・台東区)
    • 年月日
      2015-10-09
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2017-01-06  

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