研究課題/領域番号 |
15K07743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
高島 諭 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (70734664)
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研究分担者 |
西飯 直仁 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20508478)
柴田 早苗 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20588917)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アミノ酸 / 全身麻酔 / ネコ / インスリン / 熱産生 / 骨格筋細胞 / 骨格筋 / 体温低下軽減 / アミノ酸輸液 |
研究成果の概要 |
麻酔下の健康なネコにアミノ酸輸液すると、麻酔中の体温低下が軽減した。この際、血中インスリン濃度の上昇と骨格筋におけるAkt-mTOR経路の活性化が認められた。また、ネコ骨格筋細胞をアミノ酸で刺激すると、インスリン非依存性のシグナル伝達経路の活性化を認めた。これらのことから、全身麻酔時のネコへのアミノ酸輸液による体温低下軽減効果には、分泌促進されるインスリンとアミノ酸自身による代謝亢進が関係していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネコは体重あたりの体表面積が大きく、放熱しやすいことから、全身麻酔時の体温維持に注意しなければならない。この研究では、アミノ酸輸液が、アミノ酸自体と分泌刺激するインスリンの両方の効果により、全身麻酔時の体温低下を軽減することを明らかにした。全身麻酔時の体温低下を軽減する目的でのアミノ酸輸液の実施は、血糖値の低下や催吐といった副作用はあるが、糖液や制吐薬の投与により対策できることから、ネコの臨床において有用な方法と考えられる。
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