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都市河川に「望ましい植生」を成立させるための景観生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K07830
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境農学(含ランドスケープ科学)
研究機関大阪府立大学

研究代表者

中山 祐一郎  大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (50322368)

研究分担者 保田 謙太郎  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00549032)
下村 泰彦  大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (50179016)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード都市河川 / アブラナ属 / 外来種 / 植生 / 土壌環境 / 景観 / 管理 / 都市緑地 / アゼオトギリ / 絶滅危惧種 / 植生管理 / 環境 / ナヨクサフジ
研究成果の概要

西日本の一級河川に生育するアブラナ属植物はカラシナかアブラナであり、セイヨウアブラナはほとんどないことを明らかにした。また、ツユクサ科の外来植物が河川によって分布を広げる可能性が示唆された。アブラナ属の優占度は土壌の可給態リン酸が多いほど高まり、都市緑地でも土壌環境の違いが植生の違いに大きく影響していることが示された。一方で、都市河川では、外来植物が河川景観を構成する大きな要素となっており、外来植物の花が咲いた景が好まれることが示されたので、河川の植生管理においては外来種を駆除するだけでなく、在来植物の花咲く景を回復の指標にすることが望ましいと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

都市河川における植生の成立要因に、土壌環境が大きく影響していることを実証し、それが都市の公共緑地でも同様であることを見出した。そのため、現状の草刈りを主体にした管理では植生の復元は難しいこと、その一方で外来植物の花咲く景が望ましいとされている実態が明らかとなった。この知見によって、都市河川の堤防や河川敷における植生管理の方向性が具体的に示されるとともに、管理方法を都市緑地において試行・開発し、その成果を都市河川における植生管理に応用するという今後の方針を決めることができた。

報告書

(6件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] -管理で動く雑草植生- 刈取りで変わる植生2019

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎
    • 雑誌名

      草と緑

      巻: 11 ページ: 4-14

    • NAID

      40022207097

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市河川における望ましい植生とは ―堤防に咲く“菜の花”から考える―2016

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎
    • 雑誌名

      草と緑

      巻: 8 ページ: 48-58

    • NAID

      130006941508

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 大阪府立大学の緑地に自生する絶滅危惧植物アゼオトギリの生育環境2019

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎・當麻晴加・金岡琴美・中村彰宏・松村篤
    • 学会等名
      日本雑草学会 第58回大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 西日本の一級河川に生育するアブラナ属植物のフローサイトメトリーとPCR法による種同定2019

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎・上月満帆・平田幸輔・保田謙太郎
    • 学会等名
      日本雑草学会第58回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 大阪府立大学の緑地に自生する絶滅危惧植物アゼオトギリの生育環境2019

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎・當麻晴加・金岡琴美・中村彰宏・松村篤
    • 学会等名
      日本雑草学会第58回大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 都市河川におけるアブラナ属植物の分布と生態2018

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎
    • 学会等名
      除草剤抵抗性雑草研究会第13回公開講演会「外来雑草の侵入と防除」
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大阪府立大学中百舌鳥キャンパスの緑地における草本植物の種多様性2018

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎・ 金岡琴美・中村彰宏・ 松村篤
    • 学会等名
      日本雑草学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 菜の花の咲く都市河川堤防の環境2017

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎
    • 学会等名
      形質転換デザイン拠点研究セミナー
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 都市河川における望ましい植生とは -堤防に咲く“菜の花”から考える-2016

    • 著者名/発表者名
      中山祐一郎
    • 学会等名
      緑地雑草科学研究所講演会
    • 発表場所
      兵庫県民会館(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2016-03-21
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2015-04-16   更新日: 2021-02-19  

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