研究課題/領域番号 |
15K08139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
小林 大介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60376548)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腸管閉鎖 / 管腔形成 / メダカ / 腸管閉鎖症 / 発生 / ポジショナルクローニング |
研究成果の概要 |
腸管閉鎖症は、胎生期に形成される小腸や結腸の管腔構造の一部が閉鎖・狭窄する先天性疾患として知られているが、モデル実験動物を用いた順遺伝学的研究は少ない。本研究では腸管閉鎖の分子機構を明らかにするために、メダカ突然変異体を用いた解析を行った。ポジショナルクローニングにより、細胞骨格系の制御に関わる遺伝子を原因遺伝子と同定した。表現型の解析から腸管閉鎖に細胞死や上皮間葉転換は関与しておらず、腸管閉鎖に先行して腸管上皮に異常なアクチンの集積が認められることが明らかとなった。またミオシンIIの特異的阻害剤により、腸管閉鎖が抑制されたことから、アクトミオシン束形成の亢進が関与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腸管閉鎖機構の研究にはこれまでモデル実験動物を利用した順遺伝学的なアプローチがなされていなかった。順遺伝学的なアプローチはこれまでの知見にとらわれない新たなメカニズムを明らかにすることが期待でき、本研究によって腸管閉鎖というヒトの先天性疾患を新しい視点から明らかにすることが期待できる。加えて、管腔形成という生物にとって非常に基本的な形態形成の機構の一端を明らかにすることも期待できる。
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