研究課題/領域番号 |
15K08355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
安田 政実 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50242508)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 低酸素誘導因子 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 卵巣癌 / 卵巣明細胞癌 / ARID1A / HDAC / HIF-1a / 低酸素環境 / HIF-1α / 治療標的 / シリマリン |
研究成果の概要 |
卵巣明細胞において、低酸素誘導因子HIF-1αの遺伝子多型(C1772T)は、健常群や他癌腫よりも頻度が高いが、患者予後やその蛋白発現には影響しない。またHIF-1αやその制御因子であるヒストン脱アセチル化酵素HDAC6の免疫組織化学的発現は、ARID1A変異を持たない卵巣明細胞癌患者では予後と相関しないが、ARID1A変異を伴う卵巣明細胞癌患者においては生存期間を有意に短縮した。卵巣明細胞癌において、HIF-1αやHDAC6が予後予測因子や治療標的となりえること、またARID1Aがそのバイオマーカーとなる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌の中でも、卵巣明細胞癌は既存の化学療法に抵抗性とされ、有効な化学療法の開発が望まれている。我々の研究は卵巣明細胞癌の主要な遺伝子変異であるARID1Aをバイオマーカーとして、HIF-1αやHDAC6が予後予測因子や治療標的となりえることを見出した。卵巣癌においても組織型や遺伝子変異に応じて治療を個別化するべきと考えられる。
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