研究課題/領域番号 |
15K08587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河野 雅之 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (00437203)
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研究協力者 |
堀部 智久
川上 浩司
武蔵 国弘
奥野 恭史
池田 華子
瀬原 淳子
飯田 敦夫
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 網膜変性 / フィトケミカル / 血管新生 / 加齢黄斑変性 / 低侵襲化 |
研究成果の概要 |
米糠等に含まれるフィトケミカル群に着目し、網膜変性に対するその抗酸化作用、細胞保護作用を評価した。培養細胞レベルで過酸化水素添加による酸化ストレスを抑制できる候補を絞り込み、ヨウ素酸ナトリウム誘発網膜変性モデルマウスに対して、給水瓶で被験薬を自由摂取させて、経時的に、麻酔下で網膜の電気生理的応答及び網膜の構造変化を評価した。その結果、米糠成分等に含まれるフェルラ酸、シナピン酸等の経口投与により網膜のダメージを抑制することが示唆された。また計算科学CGBVS法から選び出した候補化合物の中から、新規低分子血管新生阻害候補も見出すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の加齢に伴う網膜変性等の顕著な増加は食の欧米化が関係しているという仮説に基づいて、玄米等穀類に含まれるフィトケミカルの経口摂取による網膜変性抑制/予防の可能性を評価した。網膜変性マウスモデルにおいて、フェルラ酸等のフィトケミカルの変性疾患予防/抑制効果等を示すことができた。これらが高齢者等の網膜系疾患に対するサプリメントもしくは医薬品として、実際の医療に適用できれば高騰している医療費削減の一助となりうる。
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