研究課題/領域番号 |
15K08689
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
|
研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
松下 昌之助 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (70359579)
|
研究分担者 |
平松 祐司 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30302417)
徳永 千穂 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30451701)
坂本 裕昭 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30611115)
兵藤 一行 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (60201729)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 放射光 / 肺癌 / 血管造影 / HARP受像管 / 造影剤 / HARP撮像管 / 肺がん / 早期発見 / ラット / 腫瘍血管 / 微小癌 / 転移性腫瘍 / カニクイザル |
研究成果の概要 |
高空間分解能、高濃度分解能、高時間分解能を有する放射光肺動脈造影で肺腫瘍を自動的に検出するための条件について検討した。多くの微小な腫瘤状陰影(500μm以上)のなかで肺動脈や肺静脈に比べて造影剤の発現が遅延し、かつ、その消失が遅延することが重要で、さらに自重を有することによる腫瘤状陰影の独立した移動、辺縁への濃度勾配がないことが腫瘍であることの要点であった。2回目の血管造影時に残像がある場合は、さらに可能性が高まった。この背景には腫瘍血管が粗に構成されていることが考えられた。入手可能な独自および市販のソフトウェアでは自動判定はできなかった。今後AIを応用した画像診断など導入が期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の肺癌死亡数は癌の中で最多であり、その早期発見は予後を大きく改善する。胸部CTは2~3 mmの微小腫瘤を発見できるが癌の診断が難しい場合も多い。放射光微小血管造影法は500μmの肺腫瘤陰影の診断が可能である。今回この判定の自動化について検討した。微小腫瘍の判定には造影剤の出現と消失の遅延が最も重要な因子であり、その他自重による独自の位置移動、円形画像中の濃度分布が有用であった。しかし自動判定をするには、位置の固定、注目点の指定、区域細分割、濃度計測、時間分割、判断決定を同時に行わなければならず、従来のソフトウェアの組合わせでは自動化は困難であった。今後AIを用いた開発が必要と考えられた。
|