研究課題/領域番号 |
15K08763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
加藤 友紀 (外山友紀) 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 教授 (20329650)
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研究分担者 |
大塚 礼 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 室長 (00532243)
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研究協力者 |
下方 浩史
安藤 富士子
幸 篤武
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | アミノ酸摂取量 / アンドロゲン受容体遺伝子 / 骨格筋量 / 長期縦断疫学研究 / テストステロン / サルコペニア / 長期縦断研究 / 分岐鎖アミノ酸摂取量 / 血中テストステロン量 / 血漿アミノ酸濃度 / 地域在住中高年者 |
研究成果の概要 |
アミノ酸摂取量が内分泌環境や遺伝的素因による骨格筋量減少にどのような影響を及ぼすか地域在住中高年者を対象とした12年間の縦断データを用いて検討した。横断的解析において男性ではアンドロゲン受容体(AR)遺伝子多型による骨格筋低値のリスクを保有していても、アミノ酸摂取が多いと骨格筋量を保持できる可能性が示された。縦断的解析でも、男性では遊離テストステロン量に関わらずグルタミン酸摂取量が多いほど骨格筋量が高かった。60歳以上の男性では、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸摂取量それぞれとAR遺伝子、経過年数との交互作用が有意であり、加齢に伴う骨格筋量減少をアミノ酸摂取が緩衝する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、地域在住中高年者の長期縦断データを用いて加齢に伴う骨格筋量減少をアミノ酸摂取により軽減する可能性を見出した。地域住民が日常摂取しているアミノ酸より得られた成果であり、日本国民へ一般化できる可能性が高い。食事に含まれるアミノ酸の骨格筋量への影響について、当初の研究目的に合致した興味深い成果が得られたと考えられる。食事の改善を通して、加齢に伴う骨格筋量減少を予防または緩和することが可能であれば、高齢社会のQOL向上や、医療・福祉の課題や負担の減少にもつながる可能性がある。急速に進む日本の高齢社会において、健やかで活力ある社会の実現につながる重要な知見であり、社会的意義は極めて大きい。
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