研究課題/領域番号 |
15K08862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
作間 未織 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60349587)
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研究分担者 |
森本 剛 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30378640)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90167255)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医療の質 / 薬剤関連エラー / 薬剤性有害事象 / 小児医療 / 費用分析研究 / 臨床疫学研究 / 小児 |
研究成果の概要 |
本邦の小児入院患者における薬剤関連エラーにより生じる健康被害(予防可能な薬剤性有害事象)の疫学と、その影響で増加する医療費について、多施設の一般小児病棟入院患者907名のデータを元に検討した。入院期間中に一度でも予防可能な薬剤性有害事象を経験した患者は全入院患者の3-4%を占め、それらの患者群は、経験していない患者群と比較して、入院期間が約14日間延長されており、この入院期間延長により発生する総医療費は約2600万円と推定された。更に、日本の小児入院患者全体の医療費に及ぼす影響を概算すると、入院中に発生する予防可能な薬剤性有害事象により費やされる推定医療費は、1年あたり約330億円であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、本邦の小児入院患者において、入院中に発生する予防可能な薬剤性有害事象は、入院期間の延長に大きく関連しており、その延長により多額の医療費が費やされていることが示唆された。これらの結果から、薬剤に関連して発生するエラーの防止により、薬剤性有害事象の発生を予防することや、発生した薬剤性有害事象を早期に発見することで、医療費の削減にも繋がることが明らかとなった。薬剤関連エラーの防止や早期発見に対応する仕組み作りのための費用との比較を行うことで、より効果的で効率的な医療安全対策に繋がる。
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