研究課題/領域番号 |
15K08935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
石川 慎太郎 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (70439355)
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研究分担者 |
久光 正 昭和大学, 医学部, 教授 (20167604)
砂川 正隆 昭和大学, 医学部, 教授 (20514467)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 化学療法誘発性末梢神経障害 / 鍼 / 神経科学 / 予防 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
乳ガンや卵巣ガンにおける化学療法(薬物療法)はなくてはならない大きな治療の柱である。パクリタキセル(PTX)などのタキサン系抗癌剤では、手足のしびれをはじめとするアロディニア様の末梢神経障害が高頻度に副作用として現れることが問題視され、有効な治療法の確立が望まれている。そこでPTX投与を用いて化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)モデルを作製し、鎮痛効果が期待される鍼刺激を用いてCIPN症状への影響を検討した。 ラットにおいてPTX投与で見られるアロディニアによる逃避行動は、PTX投与と並行して鍼刺激をおこなうことで、末梢微小循環の改善により末梢神経障害を予防する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の医療機関における鍼灸治療の導入が進む中で、鍼灸治療の疼痛に対する臨床応用が盛んに行われている。しかしながらCIPNに対する鍼刺激の効果に関しては議論されることは皆無であった。本研究テーマであるCIPNに対する鍼刺激の応用について基礎的な立場からその成果を研究期間中に、国内外の学会(日本生理学会、日本東洋医学会、全日本鍼灸学会、国際疼痛学会ならびに国際自律神経学会)、またメディアを通じて発信する機会を得た。所属機関での臨床応用に関する検討はできなかったものの、本研究の成果にもとづき他研究機関でのCIPNに対する鍼治療の検討がなされることが散見されており一定の社会的意義があったと考えられる。
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